重症心身障害児(者)施設には、自分で食事や排泄などの日常行動ができない子どもや大人が入所しているため、精神的なタフさが求められます。
また、子どもが多いとは言っても人の介助には体力的な負担がかかることから、長時間立ったままでも働けるほどの体力がある人は向いているでしょう。
できないことに目を向けるネガティブ思考より、できることを喜べるポジティブ思考の人にも適性があります。
毎日ご飯を食べられる、排泄ができるなどが当たり前と思わない姿勢でいると、利用者をサポートする仕事にやりがいを感じることが可能です。
入所者の生活を支えてあげているという意識より、支えさせてもらっているという意識を持つことで、働きやすくなるでしょう。
日常のサポート業務に疑問を持つことが多い人には、つらい仕事になる可能性があります。
そして、中には意味のある言葉が話せなかったり、コミュニケーションが難しかったりする入所者もいます。
そうした入所者との関わりをつらいと思わない人も、重症心身障害児(者)施設に向いているでしょう。
チームワークを大切にして、単独プレイより協力することが好きな人にもぴったりです。
重症心身障害児(者)施設では、医師や看護師、児童指導員、理学療法士、作業療法士など様々な職種が働いています。
入所者やその家族が満足する生活を送ってもらうためにも、それぞれの視点で情報共有し、自分にできることを考えて行動する協力的な姿勢が必要です。